日月神示を読んでいると「日本は世界の雛型(雛形・ヒナ型)」という言葉が頻繁に書かれていることに気づきます。
これは日月神示を理解する上で非常に大切なキーワードなので、私の知っている範囲で解説してみたいと思います。
一歩間違えると誤解されそうな教えですが、決して選民思想ではないのでご気分を害されないように読んで下さい。
「世界の雛型」とは?
日月神示でよく出てくる「日本は世界の雛型」という考えは、日月神示を深く理解する上において不可欠ともいえるものです。
これは思想的なものだけではなく、現実の世界にも現象として現れています。
以下の図を見てください、これは有名なものでネットでもよく似たような画像を見つけることができます。
このように霊的な意味だけでなく、世界の物質的な現象として、日本は世界の縮図として形成されています。
これに関しては「都市伝説」「偶然」「こじつけ」などという意見もありますので、信じられる人だけ信じていいと思います。
実はこういった説は日月神示が世に出る以前から指摘されていて、大本の出口王仁三郎など多くの宗教研究者が書籍などで公開しています。
この物質的現象を信じるとするのであれば、日本は世界のプロトタイプということになるのです。
善きも悪きも日本が重要
地図で表した物質的な現象だけではなく、霊的な意味合いでも日本は世界の雛型であると日月神示には書かれています。
霊的にも日本は世界の雛型という役割があり、日本が良くなれば世界も良くなり、日本が悪くなると世界も悪くなってしまうというのです。
これは”選民思想につながる”と批評する人もいますが、そんな甘いものではないと私は思っています。
逆に世界で起きている悪い現象は「日本人の行いが悪いせい」だとも考えられるからです。
最近日本の素晴らしさを紹介するTV番組やメディアが増えています。
現代の日本だけではなく歴史的なことすべてをひっくるめて「日本という国はこれだけ素晴らしい」と絶賛しています。
しかし、日月神示の中には「現在、日本人が一番悪くなっている」と書かれているのです。
現代の世界における数々の問題も日本と日本人の穢れが原因だということです。
目に見える形となって現れるこの世界
「霊的」「物質的」と分けて考えがちですが、日月神示によるとそれらは一体となっていると言います。
この世は霊界の写し鏡のようなもので、実態は現実世界ではなく霊界にあると言うことです。
それを私は「パソコンの仕組み」に似たものだと解釈をしています。
パソコンのディスプレイに映し出され、私たち一般人が目にしているテキストや画像が”現実世界”です。
そしてそれを配信しているものはコンピューターやインターネットのシステムであり、プログラミングです。
このサイトもそうですが、見ている人はサイトの動きをコントロールすることはほとんどできません。
そのシステムやプログラムこそが霊界なのだと私は考えています。
パソコンの画面で見られる画像とプログラムは表裏一体であり、霊界と現実会もまさにそういった構造を持っているのではないでしょうか?
先ほど見ていただいた世界地図と日本地図の比較図にしても、霊界の段階で日本は世界の雛型として位置づけられていることが「目に見える形」としての表れなのです。
これは地形だけではなく、私たちの生活を取り巻く全ての環境や現象にも通じる方程式だと思います。
想念が悪ければ、その人の人生は悪くなり、良い思考をしていれば運命も良くなるのです。
ただし、現実世界には「時間」が存在します。
日月神示の他のページを読むと神様は一人一人の人間に対して非常に長いスパンでカリキュラムを立てられ、想念の良し悪しが現象として現れるまでにはタイムラグもあります。
日月神示も多くの宗教とおなじく「輪廻転生」の概念が基本にあり、単位としては「命の一生」ではなく「魂の一生」です。
魂は輪廻転生を繰り返して何度も生死を経験し、神様は命の一生という時間枠の中でバランスを取るのではなく魂の一生というもっと長いスパンで見ておられているということです。
「心が清ければ見た目も美しくなるのか」というとそれはタイムラグあるために保証はできません。
心が清くても肉体的な外見容姿に障害的な現れがあることもあるのです。
さいごに
「日本は世界の雛型」という誤解も招くような日月神示の言葉ですが、これからいろんなことを理解していくためには必ず必要になってくる概念の一つです。
「私たち日本人は選ばれている」とか「特別な民族だ」などとおごらず、もっと深い意味を理解していただきたいと思います。